サッカーの反則行為の中でも名前はよく知られている「ハンド」。
ゴールキーパー以外の選手が、手でボールに触れてはいけないというルールです。
ですが、「どこからどこまでが手になるのか」や「カードが出る基準」など、実は初心者はあまり知らないことも多いルールです。
この記事ではサッカーでの反則行為「ハンド」について、詳しく説明していきます。
[toc]ハンドになるのはどこからどこまで?
サッカーでのハンドにおける「手」は、二の腕から指の先までのことを言います。
ゴールキーパー以外の選手が、二の腕から指の先でボールに触れると「ハンド」になります。
ゴールキーパーもハンドになる
サッカーをプレイする中で、唯一ボールに手で触れられるのがゴールキーパー。
しかし、ゴールキーパーもどこででもボールに手で触れていいわけではありません。
[kjk_balloon id=”4″]どこででも手で触って良かったら、キーパーがボール持って走るスポーツになるからね。[/kjk_balloon] [kjk_balloon id=”9″]それはもはやラグビー。[/kjk_balloon]「ゴールキーパーは手を使える範囲に決まりがある」でも書いているように、ゴールキーパーが手でボールに触れていいのはペナルティエリア内だけです。
[kjk_balloon id=”1″]つまり、ペナルティエリアの外で手でボールを触ると当然ハンドになります。[/kjk_balloon]ハンドにならない条件
サッカーでは、予期せぬ位置からボールが飛んでくることもあります。
そのため、ボールが手に触れてしまってもハンドにならない・なりにくい条件があります。
ハンドは「ボールを意図的にさわったかどうか」が判断基準で、その判断は試合の審判に委ねられています。
ボールとの距離が近い
至近距離の位置からボールを蹴られた場合、予期できないボールのため故意的に触れたわけではないと判断され、ハンドにならないことが多いです。
実際に2018年6月のロシアワールドカップ「日本対セネガル戦」でも、ハンドが認められなかったプレーがありました。
後半30分に本田のコーナーキックから大迫がシュートしようとしたボールが、セネガルの選手の腕に当たりハンドを訴えましたが審判はこれを認めませんでした。
これは、至近距離から蹴られたボールが当たったからだったと思われます。
体と腕がひっついている
また、腕と体の距離が近い場合もハンドにはなりにくいです。
[kjk_balloon id=”1″]胸でボールを受けるときに腕にも触れた、などはハンドとは言われにくいです。[/kjk_balloon]逆に、腕と体の距離があいているとハンドになりやすくなります。
ハンドでレッドカードが出ることもある
相手チームのシュートをゴールキーパー以外の選手が手で止めてしまうなど、得点を故意に防ごうとするハンドは悪質な反則行為としてレッドカード(一発退場)が出ます。
2018年6月のロシアワールドカップの日本対コロンビア戦で、前半3分で日本のシュートをコロンビアの選手が手で防ぎレッドカードが出ました。
その後、日本11人対コロンビア10人でアディショナルタイムを含めて90分以上の試合を行うことになり、日本はコロンビアに勝利しました。
ハンドの判断は審判でも難しい
サッカー選手が試合中、意図的にボールを手で触るということは基本的にありえません。
- シュートを手で止めてしまう
- ゴールキーパーがペナルティエリアの外で手を使ってしまう
ということはありますが、この場合は基本的に得点を故意的に阻止したとしてレッドカードが出されて一発退場になります。
それ以外のハンドは、意図的かどうか」を審判が判断することになるので納得のいかない結果になることも多々あるのです。
ようやくサッカーでも「VAR(ビデオアシスタントレフェリー)」が導入されましたが、まだまだ大きな国際大会のみで、基本的な判断は審判にゆだねられています。
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