「サッカーは11人で1つのチーム、手を使ってはいけないルール」というのは初心者の人でもなんとなく知っていると思います。
そんな11人の中でも、ゴールキーパー(GK)だけは手を使ってもハンドにならないですよね。
フィールドにいる選手の中ではファウルになる可能性も低く、1試合90分の間に交代になることも少ないキーパーですが、どんなときにファウルになるのでしょう?
[kjk_balloon id=”1″]実は、キーパーには「手を使える範囲」があるんですよ。[/kjk_balloon] [toc]ゴールキーパー(GK)の手を使える範囲
11人の中で唯一手を使ってもいいゴールキーパーですが、手を使っていい範囲はペナルティーエリア内だけという決まりがあります。
少しでもペナルティーエリアの外に出ると、手を全く使えません。
ペナルティーエリアの外では、他のプレイヤーと同じく手を使うとハンド扱いになります。
また、手を使うときはキーパーはルールにより守られています。
例えばサッカーの場合、ある程度の選手同士の接触は許されていますが、キーパーがボールキャッチしたときには接触してはいけません。
ボールを持っているゴールキーパーに接触するのはファウルになるので、ボールをキャッチされると相手選手は諦めて引くのが鉄則です。
その他キーパーがファウルになるプレー
キーパーはペナルティエリア内であれば、ボールを持ったまま何歩でも歩いても大丈夫です。
しかし、6秒以上ボールを手で持ち続けるとファウルになってしまいます。
シュートを手でキャッチして止めたあとなどは、6秒以内にボールを手から放さなければいけません。
ボールの二度持ちは禁止
手でボールを持った状態から、一度足元にボールを落とすとキーパーは再び手で触ってはいけません。
[kjk_balloon id=”4″]6秒ギリギリでボールを足元に置いて、また手で持って…を繰り返したらゲームが面白くなくなりますよね。[/kjk_balloon]そのため、一度手から放したボールをまた持つのはファウルになります。
ただし、近くに相手選手がいたことに気がつかずに足元にボールを落とし、そのまま奪われて得点を取られたというケースもあります。
6秒という限られた時間の中で、ゴールキーパーはボールを落とすタイミングにも注意する必要があります。
キーパーだけのルール
他に、キーパーだけのルールとして「味方から足で返されたパスに手を使ってはいけない」というバックパスがあります。
ちなみに相手選手からの足でのパス(シュートを含む)は、手を使って問題ありません。
これと似たようなルールに、「味方からのスローインに直接手を使ってはいけない」というものがあります。
スローインをそのままゴールキーパーに返す(投げる)ことは基本的にありませんが、もしキーパーに返された場合は足を使わなければいけません。
ゴールキーパーが退場になったら
ゴールキーパーが退場になった場合は、原則としてフィールドのプレイヤーを1人下げて控えのキーパーを投入します。
サッカーでは「キーパーがいない状態で試合を再開してはいけない」というルールがあるため、ゴールキーパー不在のまま続けることはできないのです。
ただし、そのゲーム中の交代枠を使い切ってしまっていた場合は、フィールドにいたプレイヤーが服を着替えて代わりにゴールキーパーになることがあります。
キーパーの役割というものは、誰にでもできるものではないので、普段ゴールキーパー用の練習をこなしていない選手が代わりに入った場合…。
[kjk_balloon id=”4″]得点されてしまうのは避けられませんね。[/kjk_balloon]ペナルティーエリア外ではキーパーも他の選手と同じ
ペナルティーエリアの中では、手を使うことが許されているゴールキーパーですが、外に出れば他の選手と同じ扱いです。
ペナルティーエリア外で手を使えばハンドになりますし、相手を削ったりすればもちろんファウルです。


ゴールキーパーがボールを持ったまま、攻撃に参加することは稀にですがあります。
ファウルを取られたり、退場になる危険もありますし、そもそもゴールを守る人間がいなくなるのでありえない行動にも思えますが、プロの世界でも存在します。
これは2017年5月7日に行われた、「J2 ツエーゲン金沢vsジェフユナイテッド千葉」の試合のラストワンシーンです。
ゴールを守る人間がいなくなるので諸刃の剣ですが、このように最後のチャンスにゴールキーパーが攻撃参加することもあります。
11人の中で、唯一特殊なルールが存在するゴールキーパー。
普段は目立つことは少ないですが、欠かすことのできないとても大切な役割です。
[kjk_balloon id=”2″]今、注目しているゴールキーパー中村航輔選手については、この記事をご覧ください![/kjk_balloon]